【FGO】【史実】 クリミアの大天使 ナイチンゲール:宝具スキルの元になった逸話解説
白衣の大天使ナイチンゲールの宝具やスキルの元になった伝説などを解説させていただきます。憶測や考察などが入っていますので気軽に見てください。

宝具 | クラススキル | 保有スキル |
我はすべて毒あるもの、害あるものを絶つ:c 対軍宝具 | 狂化:EX | 鋼の看護:A |
人体理解:A | ||
天使の叫び:EX |
宝具:我はすべて毒あるもの、害あるものを絶つ
ゲーム内宝具説明によると、ナイチンゲールの精神性が宝具に昇華されたもの
さらに 「傷病者を助ける白衣の天使」 という彼女発祥の看護師の概念が結びついたもの
となっています
まずは宝具の名前の由来から行きましょう
まず 「我すべて毒あるもの、害あるものを断つ」 という日本語表記について
ナイチンゲール誓詞というものがあります
これは看護学校や看護大学の学生が初めて実習に挑む際に行う戴帽式の際に読み上げられるものです
戴帽式の内容もナイチンゲールに深くかかわりがあるので紹介しますね
戴帽式(たいぼうしき)
看護学校や看護大学の生徒たちが初めて実習に臨む際に行われる儀式です
一人ひとりにナースのあの帽子が配られるので、「帽子を戴く儀式」で戴帽式です

出典:Wikipedia
この写真は現代でも行われている戴帽式の様子です。最近では省略されることが多いそうです。
さらにこの戴帽式は学生の皆さんが火のついたロウソクを持っています
これも「ランプの貴婦人」から来ています。
戴帽式は看護師としての自覚を持たせるためのものです。
そこで読まれるナイチンゲール誓詞。
その中の一文に
「I will abstain from whatever is deleterious and mischievous」
という一文があります
日本語にすると、「我はすべて毒あるもの、害あるものを絶つ」となります
宝具の日本語の正体は戴帽式の際に読まれるナイチンゲール誓詞の一文でした
では、カタカナ表記の「ナイチンゲール・プレッジ」についてですが、
プレッジ→誓詞なので、ナイチンゲール誓詞のことです。
英語表記だと 「Florence Nightingale Pledge」
となります。
戴帽式ではナースの自覚を持たせるために「ランプの貴婦人」の姿で帽子を受け取り、
ナイチンゲールの精神性が書かれているとされる誓詞を読み上げる
ナイチンゲールという概念そのものを今日では看護師と呼んでいるわけです
あと余談ですが、ナイチンゲール誓詞はナイチンゲールが書いたわけではありません
彼女の偉業を称え、その教えを基にしたものを1893年にデトロイトの看護婦学校長夫人を委員長に据えた委員会がヒポクラテスの誓いにならって作成しました。
※ヒポクラテスの誓い
医師の倫理などについてギリシアの神様に誓いを立てるものです。
患者の生命や専門家としての責任や尊厳の保持などについて書かれており、現代の医療倫理の根幹ともいわれています。
看護婦は医療に従事する立場でありながら医者ではないので誓いを立てることはしませんでした。
そこで「看護婦にもそういうの作ろうぜ!」となり「ナイチンゲール誓詞」が生まれました
ですのでナイチンゲール誓詞自体は本人の死後に知らないところで勝手に作られたものです。
クラススキル:狂化EX
皆さんおなじみの狂化です。 ナイチンゲールの場合しゃべることはできますが、全部自分に対して言っているのでお話は困難ですさて、狂化EXについては議論の余地があります
現界した彼女の性格のどこまでが本来の精神性でどこまでが狂化EXの影響なのかは謎です。
しかしすべて自分に向けて話をするという特性は史実のままのようです。
彼女は自信を信じ、常に自問自答した方です。
改革のためならば上官だろうが大臣だろうが女王だろうが反抗します
要するに人の話を聞かないんですね。
さらに言うと自分の日記にその胸の内を告白することによって心の安らぎとしていたようです。
男の世界というイメージの戦場で上官や陸軍の司令部をディスり続ける看護婦は
一般から見れば狂人
患者(兵士)から見れば天使
だったことでしょう。
保有スキル:鋼の看護A
個人的主観タイムです。予想も多し御免。
内容は
魔力で作った医療器具や薬品で仲間の治療ができる
人を救う逸話から来ているので重症でもおk
人間でもサーヴァントでも治療可能
とあります
この重症でもおkと言うのは、彼女が看護師であるというところからです
まず大前提として
「医療の分野において、看護師では医師に敵わない」
というものがあります。
通常、重傷者は看護師ではなく医者が診ます。
しかし、「人を救った逸話から来ている」ので医者レベルの医療が行える
医者は人を救います
看護師は人を診ます
しかし、どちらも人を救っていることに変わりはありません
鋼の看護は自らの睡眠時間をぶん投げて、何千人もいる患者のベットを夜中に見て回るという奇行(誉め言葉)から来ているのかもしれません
その行いは結果として当時のそこに居た軍医よりもたくさんの患者を救ったかもしれません
その結果、間接的とはいえ医者と同等レベルの医療が行えるのかもしれません

出典:Wikipedia
この写真はナイチンゲールが戦傷兵を見回っている様子です
保有スキル:人体理解A
これはナイチンゲールの医療についての学の賜物でしょうTYPEMOONwiki にも
ナイチンゲールにとっては知識であると同時に肉体が覚え込んだ勘の集大成でもある。
とあります。
実際の看護活動はそこまで長くない彼女ですが、そもそも一日のほとんどを看護やその学習のために費やしているので、体の覚えた勘というのも頷けます。
保有スキル:天使の叫びEX
クリミアの天使と呼ばれたナイチンゲールの心の叫び聞いたものの生存本能を著しく上昇させる
ナイチンゲールの生涯について叫んでいるのか、
それともただ単に病院の惨状を見た彼女の当時の叫びを表しているのか不明です
英霊のスキルには必ず何か由来があると思うので皆さんも考えてみてくだされ